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sakana interview
       sakana  Campolano  発売記念インタビュー
 
ー「Campolano」の構想ー
 
lete:まず、前作の「Sunday clothes」が2006年4月に発売されてから、今回5年間とちょっと長く期間があきましたが、この「Campolano」の構想やイメージは、だいたいいつ位からあったのですか?
Pocopen:3年前からです。
lete:その頃はすでに収録曲12曲は全て揃っていたのですか?
西脇:うん、揃ってたんじゃないかな。
Pocopen:ただ、曲のアレンジが大幅に変更する前でしたから、当時制作していたら、違った印象のものだったと思います。
lete:2010年に一回録音されたほとんどの曲のアレンジを変えられたと聞いたのですが、。
Pocopen:そうですね。
 
 
ーシンプルで分かり易い表現にたどりつく迄ー
 
Pocopen:何かがもっと良くなる気がしました。録音前に思いつくのがベストでしたが、要領の悪いことに、録音開始してからいろいろな思いつきが生まれました。
西脇:うん。
lete:西脇さんはその時ポコペンさんが、何かが違うなと思っている事には、気づいていらしたのですか?
西脇:うん、まぁそうかな。
Pocopen:うまく言えませんが、もっとシンプルで分かり易くしたかったんです。
lete:一度録音されたものを、再度やり直すというのは、とても勇気がいるでしょうし、手間も掛かるでしょうし、やるには相当違うという思いがご本人にあったからではないかと思うのですが‥
Pocopen:録音するまでゆるんでいました。だらしのない話です。
lete:夏休みの宿題がお尻の方にたまっちゃったという(笑)
Pocopen:ほとんどそんな感じですね。試行錯誤をしたのも事実ですが、次第に疲れることから逃避したくなり、遂に何も深く考えなくなりましたが、いざ録音が始まったら、当然の報いとして壁にぶち当たりました。
lete:でもライヴでやっている曲というのが余計に難しかったのかもしれないですね。初めにレコーディングありきじゃなくて、ライヴでやってから新たに録音となると、改めて考えた直したりしなくてはならないでしょうし、またハードルはあがりますよね。
西脇:そうですね。
 
 
ー曲順と曲数(二人の共通点を探る)ー
 
lete:このアルバムでは、西脇さんとポコペンさんの作曲された曲数がちょうど6曲ずつと半数で、曲順もほぼ交互にはいっていますけれど、曲順や曲数はどのように決められるのですか?
西脇:交互にというのは、ある程度意識していますね。「Campolano」は曲順についてはあまり悩まずにすんだアルバムです。不思議ですが、曲順はスゴく悩むアルバムとすんなり決まるアルバムの差がかなりありますね。
lete:ちなみにその悩んだアルバムというのは?
西脇:前作の「Sunday clothes」は悩みました。
lete:繋がらなかったのですか?
西脇:いやぁ、何でなんだろう‥、8通り位作って、それで8通り全部録音して聴いてみて。
lete:8通りはかなり多いですよね。
西脇:そうですね‥。今回は二人でお互いに全然相手の意見を知らない状態で、自分勝手に考えたやつを見せ合おうと。そしたら案外一致していたんです。二人の案が。
lete:二人が一致するというのは珍しい事ですか?
西脇:結構珍しいかも。
 
 
ーコードからメロディへの曲作りの変化ー
 
西脇:僕が作ったメロディはあるんですけど、それをそのまま歌ってもらうのは難しいみたいです。ポコペンさんの節回しには独特のリズムとグルーヴがあって、それはポコペンさんが書く歌詞の言葉の選び方とも密接に結びついています。それに対して僕の作るメロディはそれほどリズミカルではないし、歌詞の事も無論考えていないので、ポコペンさんは歌い難いだろうなって思っています。なので、歌い易いように変えてもらって構わないと最初から思っているんですが、ともかく最初は僕の作ったメロディとコード進行を聴いてもらって、考えてもらう感じです。自分が作った曲のイメージはなるべく具体的なかたちで伝えたいと思いますね。
Pocopen:「Zinnia」のAメロや「Lupinus」のサビは、西脇くんが作ったメロディをなるべく生かして歌えました。
lete:頭の中でイメージされている時には、コードではなくてメロディが浮かんできて曲を作っている感じなのですか?
西脇:最近そうなりましたね。以前は先にコード進行を決めてしまって、後からメロディを乗せるような作り方が多かったと思います。。
 
 
 
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