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sakana interview
       sakana  Campolano  発売記念インタビュー
「Campolano」収録曲曲順解説
 
ー夢の中からうまれた曲ー
 
Pocopen:あ、あるね。あと朝起きる寸前にメロディーが、
西脇:あ、それはあるね。
Pocopen:でもね、そんなにイケてない曲ばかりなの。
西脇:あ、それもわかる。
Pocopen:もしかしたら「やさしい紫の空」は寝起きに出来た曲だった気がします。
西脇:へぇ〜、そうなんだ。
あと僕は目を覚ました瞬間は覚えてるんですよ、夢と同じで。
でも起きて顔を洗ったら忘れちゃう事が多いですね。
lete:もう枕元にギターを
西脇:ははは、そうしようかな。
lete:あとは、構えて作ろうとして作る感じですか
西脇:僕はそういう時もありますね。楽器持ってさあ作るぞって、
Pocopen:その方が多いかな。だいたい明け方のは忘れちゃうし。
西脇:時々仕事から帰ってきた時、いいの思いついた〜とか言ってる事があるよね?
Pocopen:でも結局何ににもならない。
lete:何ににもならないというか、ボツになる曲も相当あるのですか。
西脇:そうですね。
Pocopen:紙に書いてるんだけど。メロディとかコードとか、その内使うかもしれないし、何か思い浮かぶかもしれないし。
西脇:僕は紙に書いて覚えておく術がないので、簡単に録音しておきますね。いつもではないけど。
 
 
ー3.  星を見上げながら /
アースウィンド&ファイアーみたいなギター
 
lete:三曲目の「星を見上げながら」ですが、これは詩も曲もポコペンさんですね。この曲はひずんだ音が印象に残りますね。
Pocopen:これはおおまかな録音が終わってから、西脇くんに、こういうメローな曲をメローに仕上げるのは無難だから、アースウィンド&ファイアーみたいなギターを入れてみてはどうだろうか?と提案しました。あと、パンデイロとかカウベルとか瓶をたたいて、かなりファンキー(?)にしたんですよ。そうしたら、曲を台無しにしてしまってね。
(一同笑)
西脇:ホント、台無し感あったよね。
Pocopen:ほとんどボツ(笑)。でもよく聞くとうっすら入っているんですけどね、私のパンデイロが。
lete:それはそれは、でも一回聴いてみたかったですね。その全部入ったバージョンを。
Pocopen:曲が可哀想でした。でもギターは気に入りました。どことなく淋しそうに、自分には聞こえて。
lete:西脇さんは、アースウィンド&ファイアーみたいなギターを弾いてって言われた時はどう思われたのですか?
西脇:考えてみるとは一応言ったのですけど、でも全然自信ないというかそんなの無理でしょうと思ってました。でもやったと言う事を言い訳できるように、一応やってみようと。それで多分駄目だろうなと思いつつこれ(歪んでいる音のパート)を入れて聴いてもらったんです。それで聴いてもらったら「いい!」って。え?ホントにいいんだ?これで‥みたいな感じでした。
Pocopen:もうちょっとファンキーな要素があった方がよかったのかな?この位がよかったのかな。
lete:でも、西脇さんがバリバリのファンクを弾いているところもあまり想像できないので
Pocopen:そうですね、あっさりファンキーがよかったんですね。(笑)
 
 
ー4. Charlie Blue Eye / 水墨画みたいなイメージ
 
lete:四曲目の「Charlie Blue Eye」ですが、西脇さんの曲ですね。重みのあるジャージで少しけだるいムードの曲ですが、どのようなイメージで作られたのですか?
西脇:暗い曲というつもりだったんですけれど、元は感じが違う曲で、
Pocopen:ライヴでやっていた通りのテイクも録りました。
lete:それは録音されたものより少し明るい感じだったのですか
西脇:明るいわけではないけど、ここまで地味ではなかった。もう少し歌の音数が多く分かり易い歌詞もあって、悪かった訳ではないんだよね。あれはあれで良かったんだけど。
Pocopen:歌入れが終わった後に、違う風にも歌ってみたいって西脇君に頼みました。
西脇:でも、こっちも気に入ってる。やってよかったと思うよ。
Pocopen:より音数少なく風通し良く。言葉が詰まっている曲もあるし、こういう曲があってもいいかなと。
lete:言葉数が一番少ないですものね。
西脇:ちょっと和風。
Pocopen:ジャージー(?)だけど、コクはないからね。
簡素な水墨画みたいなものをイメージしたのかな。
西脇:そうだね。まさしくそうじゃないかな。
Pocopen:風通しのよい哀愁のある曲にしたいなという。霧がかかったようなイメージの。
西脇:詞も短くて説明があまり無いのが、聴く人に委ねてる感じがしていいなと思っています。
 
 
 
 
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